kuromitsukinacomochi 

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02年1月に発行した「GREEN」から。
調整したくらいで手直しはしていません。
読み辛かったらごめんなさい。


□GREEN



クリスマス・イブにケーキ渡しに来て、『アニキと約束があるから…』なんて言って、本当に渡ただけで帰ってしまった啓介さん。
やっぱり俺なんかより涼介さんの方がずっと大切なんじゃないか!って思ってみたけど…。
年末で忙しい今日この頃。
昼近くに電話した筈なのにいまだ寝ぼけていたあなたに、『今日は仕事が休みだから遊びに来ませんか?』って誘ったら、まともに通話も終わらないまま家へ直行してくれた、優しい俺のマイハニー。
やっぱり俺って愛されてんのかなー、イヤイヤはっはっはー。なーんて考えていたら、…不注意で啓介さんに怪我させてしまいました。

「おいっフジワラ!なに目え開けたまま寝てんだよ!」

いきなり強く名前を呼ばれ、拓海は思考の底から意識を引っ張られた。
(えーと、ここは俺の部屋でー…)
一つの物事に没頭すると周りが見えなくなる人間は、どこの世界にも存在するものである。
拓海がやっと気づいたように自分の手元を見ると、啓介の右手に巻いていたはずの包帯が、二人の片手たちを仲良く器用にグルグル巻きにしていた。
それを行ったであろう拓海自身にも、どうしてそうなったのか理解出来ないような状態だ。しかも、そう簡単には外せそうもない…。
「…すっすみません…啓介さん」
拓海があせって、何度目かもう分からない謝罪を口にすると、啓介はケラケラ笑って言う…。
「ばーか、んなに気にすんなって。お前が危ないって言ってんのに、手を出したオレが悪かったんだからさ」
どこか会話にズレがある…。
だが拓海はそれに気づきもしない…いや、気づくはずも無い。既に己の道に行ってしまっているのだ。
(啓介さんて、やっぱり優しいよな…感動っスよ俺…。池谷先輩が真子さんを天使だって言ってたけど、俺にとっては啓介さんが天使…?いや、むしろハニーエンジェルって感じだよな。ああ、本当になめたら甘そうだ…ふふっ)
などとゆう思考をダウンヒルを攻める速度並に巡らせてみる。
だが端から見ただけではそんな考えを微塵も感じさせず、むしろごめんなさいオーラを背負いこんでもう一度、拓海は啓介に謝った。
「本当に、すみませんでした」
テレパシストではない啓介は、しおらしくまた謝った拓海に、少々呆れたように言い放つ。
「だーかーらっ気にすんなって」
大して深いわけじゃないんだからと、付け加える啓介に、拓海は「でもっ…」と反論しよう口を開きかけた時、その口を同じ暖かいもので塞がれてしまった。

(…けっっ!)

一瞬の普段ボーっとしている時の倍は見開いたであろう拓海の眼に、啓介は満足したように唇を離すと少し赤くなった頬を気にせず、念を押すように言う。
「な?」
その瞬間のナイススマイル!見る人が見ればその時の啓介の後ろには、真冬であろうがなかろうが『色鮮やかに広がる一面のヒマワリ畑、そしてそれを照らす真夏の太陽』が見えたはずだ。
いや、見えたに違いない。
して、それが見えてしまった…いきなり目の前でドカンと、やられてしまったパンダがここに一頭。パンダは大熊猫とも書くが、白黒熊でパンダが一般的(?)なのだ。
だがそのパンダは特殊で状況に応じ、白黒から真っ白や真っ黒に変貌するとゆうことが出来るのだ。
今回は瞬時に黒色に変わった。

「啓介さん!」

そう言いうとパンダ、もとい拓海は啓介を横にあるベッドへと押し付けた。その反動で無造作に投げ出された啓介のカモシカのようにスラリと伸びた足の間に、自分の躰を滑り込ませると、これまた高速で上着をたくし上げようとする。

「うっうわ!いきなり何すっんーっ!!」

そう言う唇に、今度は拓海のそれが重なり、言いかけて開いていた啓介の口内に拓海の舌が侵入してきた。拓海は、急速な展開で奥に縮まっていた啓介の舌を捜し出すと巧みに絡ませはじめる。
「…ふっぅ」
啓介は苦しそうに眉根を寄せると、拓海を離れさせようと両腕で突き放そうとした…が、自分の右手が拓海の左手と包帯でがっちり結ばれていることに気が付いた。
(なんだ…これ?一体いつ??)
苦しい意識下でそんなことを考えていると、拓海は啓介が大した抵抗ができないことが此れ幸いとばかりに、自分の自由な利き腕で啓介のカーゴパンツのベルトを引き抜きファスナーを下ろす。
「ぅんっ…っ…うっっ…」
次に冷たい拓海の手が啓介の上着の下に滑り込んでくる…。
脇腹をさすり段々と探るように這い上がりはじめたその手の感覚に、啓介が微かな反応を返す…。
すると拓海はやっと唇を離し、その感触を惜しむように啓介の下唇を一嘗めし開放した。
啓介は顔を真っ赤にして、自由に酸素が取り入れられる状態に咽せ返りそうになりながら、大きく肩で息をする。そんな啓介をよそに拓海は、啓介の胸の飾り目がけてパンダのくせに犬のごとくまっしぐらだ。
少し落ち着いた啓介は、ここは一発スコーンと文句でも言ってやろうとした瞬間、拓海に一気になめ上げられ思いも寄らぬ声色が口をついて出てきた。
その音のあまりの恥ずかしさに啓介は、赤い顔を更に赤く染めて、自由にできる手で自分の口を塞ぎこんだ。
「啓介さん、俺…啓介さんの声聞きたいです。だから手、外してクダサイ」
それを察した拓海は口元に笑みを浮かべて言葉をかける。だが啓介もそれは聞き入れられないと首を横に逸らした。
「……つまり、鳴かせるもんなら、鳴かしてみろってことですね?啓介さん」
素敵で無敵に勘違いをした拓海にも、啓介の心の中の『何でやねん!』とゆう突っ込みは聞こえることは無い。…聞こえたらむしろ怖いだろう。
だったらトコトンやってやろうじゃないか!と、荒く息巻いている拓海の目付きは、既にダウンヒルを攻めている時そのものである。
攻め(峠仕様)モードになっている拓海を、啓介は力の劣る左では一発で伸せそうもないので後が恐いから出来ないが、もし利き腕が使えたなら渾身の一撃で殴り飛ばしてやりたい思いで見つめた。
拓海は啓介の刺のある視線を一切遮断し、目の前で左右に転がっている最初のターゲットを舌先で嬲り始めた。
「…うっ……ふっ」
頑なに声を押し殺そうとする啓介だが、噛み締められなかった音が指の間から漏れる。
その様子を頭の上で感じた拓海は、もう片方の突起で遊んでいた手をカーゴパンツへ掛けると、抵抗する持ち主を何の障害でも無いように、下着も一緒に思いっきり引き下げた。
しなやかな啓介の肢体が露になると、この時を待ってましたと言わんばかりに徐々に舌を下部に移動させ、啓介のモノには触れず内股へねっとりと舌を滑らせてゆく。
啓介にそれと分かるくらいの変化が起こるのを確認すると、拓海は楽しそうにゆっくりと跡を残していった…。
そこかしこに万遍無く紅い花びらを散らせ終わると、啓介の中心に手を伸ばし、片手で器用に扱いながら舌先で最奥の部分を解す作業にかかる。
やがて、先走りの蜜が溢れ伝いはじめた…。
拓海は留処無く溢れ出す液を指に絡ませ、先ほど解かした入口に塗り付けながら挿入させてゆく。
付け根近くまで挿ると、ポイントを弄るように内で掻き一周させる。
「んん…っう」
すると、どこかいい場所を掠めたのか啓介の躰が跳ね上がる。拓海は周到にそのポイントを攻め立てるよう、一本、一本と指を増やしてゆく…。
動きに応じて躰が小刻みに揺れる。
己の限界を感じた啓介は、意地とばかりに閉じていた口から小さく拓海の名を呟いた。
拓海は呼ばれたような気がしてそこで一端顔を上げ、啓介を見やる…。
すると、途切れ途切れに肩で息をし、顔全体…首筋にかけてまでも朱を走らせ、苦しげに眉を寄せて目一杯に涙を浮かべている華のかんばせがそこにあった。
ドギューンと、擬音が聞こえそうなくらい衝撃をうけた拓海は、もう待てません!とばかりに勢いよく指を引き抜き、はちきれんばかりに成長を遂げた己を、啓介の秘所にあてがうと一気に貫いた。
「…ぅ…くっうあ、あぁっっ」
初めてではないとは言え、不慣れなその感覚に啓介は躰を強ばらせ、逃げるように閉じたはずの瞳からは大量の雫が伝って行く…。
そして、我慢しきれなかった悲鳴に近い声を発した。
最奥まできつい内壁に沿って押し挿れそこで止め、拓海は傷付けてしまったかな?と、少し心配になったが、あえて構わずに異物感に萎えてしまった啓介を愛撫しはじめる。
「…ぁっ…はっあ…ゃっ」
すると啓介の中心は、徐々に前と同じような固さを取り戻し、内側からも拒絶の強ばりが解けてゆく…。
「鳴かせてみせましたよ、啓介さん」
さぞ満足そうに口元を綻ばして言うと、腰をギリギリまで引き、追い立てていった。
「あっゃ…やめっ…はっフジっっ…」
容赦の無い激しい攻めに、先程までの事は無かったかのように啓介は止処なく声を張り上げる。
何となくイブの事を根に持っていた拓海は、啓介が泣こうが喚こうが腰が立たなくなろうが、一回や二回で終わりにする気はさらさら無かった…。

もう何度目分からない吐射で意識を飛ばした啓介に拓海は、
『二人の間を長く続かせる為には、アフターケアは大切です!』
と、言わんばかりに、二人を繋いでいた包帯を救急箱に入っていたハサミで、勿体ない気がしつつも切り離し、開いてしまった右手の傷を鄭重に手当し直す。
そうして、一人でいそいそと服を着た拓海は、濡れタオルを取りに階段を降りて行った。



  □ □ □


しばらくして…。
いまだ拓海のベッドの中で眠りについている啓介を、やっぱり美人さんだな?最高だよ本当。とか、俺のマイスイートエンジェルー。とか、きっキスとかして大丈夫かな?とか、いつもの、ぼへーっとした顔をキープし万感の思いで見つめていた。
その時の拓海の背後からは、花、点描、キラキラ、綿トーン等、各メーカー各種が一斉に散らばって行ったことに、本人は全く気づきもしないだろう。
二人の愛の一時(拓海談)をマットリと満喫していた拓海の耳に、誰かが階段をけたたましく上がってくる音が聞こえる、すると…

「おいース!拓海ー、いるんだろ?」

いきなり部屋の襖が開かれ、よく見知った顔が大声を上げて入ってきた。
「ごめんイツキ、ちょっと静かにしてくれ」
拓海は幼なじみのイツキに、瞬時にボリュームを小さめに言うと、すぐに啓介に向きなおり、さっきの声で起きてしまわなかったか確かめる。
すると啓介は軽く寝返りをうつと、また何事も無かったように寝息をたてはじめた。
拓海がその様子にホッとしたのもつかの間で、知らぬ間に背後に近づいていたイツキの…「うえっ?!たっ高橋啓介?!!」と、ゆう声が部屋に響きわたる。
「しーっ」
神業的速度で振り返った拓海は、人差し指を口の前にもっていく。
イツキはしくったと、息もできないくらい両手で口をおさえ小声でごめんと謝った。
「なんで高橋啓介…さんが?」
啓介のことを峠でそう呼ばれているように、呼び捨てにしようとしたイツキは、拓海の発するオーラにただならぬモノを感じ直ぐに付け足す。
オーラとは、俗に言う『ラブラブな俺すら呼び捨てに出来ねえのに、他の奴が呼び捨てにするなんざ百万年早ぇんだよ!』光線であった。
「何でって、イロイロとヲシリアイになれてるからダヨ」
大した意味は無さそうで多大にありそうな拓海の言葉に、イツキは全く気づいた様子もなく「そっかー、ダブルエースだもんなー」と、なんとなく羨ましげに軽く言うと、次の話を切り出す。
「それよりさ、イカ焼きでも食ったんか?なんか匂いがスッゲー充満してるって」
一瞬、拓海は何のことだか分からず、頭に沢山のはてなマークが浮かぶ。
だがすぐにその匂いの訳を理解すると、「まあ、最高級品ってヤツを腹一杯って感じだな」そう含み笑いを浮かべながら言った。
「ズッりいー!!」
何でオレも呼んでくれなかったんだよ!と、イツキは小声でまくしあげる。
拓海は立ち上がり窓を少し開け、今までで見たことの無いような顔を返した。






いやもうえらくすんません;
クリスマスネタっぽいモノです一応。
最初は漫画で始まってます(本)
それも文字に書き起こそうかと思ったんですが、やめました。




その他

上→下、左→右に行くほど新しいです。


【AoT】



【ini D】


▽文(リンクなしはデータ探し中)

「GREEN」R
拓啓

 「RED」涼啓

「幸福の条件」
涼京+清

 「chocolate」
 文←池

「妙義夫婦道」
中慎

▽合作文

「あなたと厚揚げのある風景」
 1 
 2  文×池

▽語ル?

おみや


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